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LongView NO.177




目次


水彩画を描く

 1時間とか2時間とかの中途半端な時間ができることがあるので、何かやってみようということで考えたのが水彩画。といっても本物ではなく、パソコンの画面に描く方法で、使用しているソフトは「水彩7」というソフトエェアです(そこそこのペン・タブレットも必要でしょうね)。図1はそれで作成した生涯最初の作品です。絵を描くソフトならWindowで無料の「ペイント」(MSPAINT)から始まって、「フォトショップ」や「ペイントショップ・プロ」までいくつものソフトを持っていますので、それを使えばいいじゃないかといわれそうですが(実際、皆さんそういいます)、「水彩7」には、(多分)そうしたソフトに出来ない技術があり、それがないとパソコンで水彩画が描けないのです。



(左)図1 最初に描いた作品  (右)図2 水彩7での筆のかすれと色の混ざり具合


 それは簡単なことで、筆のかすれ(にじみ)と色の混合です。図2の上の2本の線(赤と青)を見てください。引かれた線が右にいくにつれてやがてかすれ、消えていきます。実際の絵筆もこうなると思いますが、水彩7というソフトは、要するに本物の水彩画をシミュレーションしているのです。このインクと水の量は4段階で設定できます。さらに、このインキがなくなった段階の筆をそのまま色のある絵の上にドラッグして動かすとその色が拡散していきます。これも実際の筆使いをシミュレートしているわけです。2色以上であればその状態によって各色が混じりあいます。図2の下がその状態で、結果としてかなりアナログタッチで微妙な色合いが表現できるというわけです。専用のパレット上でやって色を作成しておくこともできます。これも水彩画環境のシミュレーションですね、


 はっきりいって、レイヤー機能で書込み禁止の状態がないとか、ズーム表示が用意された段階でしか出来ない、全体に速度が遅いなど、先に出した他の描画ソフトのほうが優れている面も多いのですが、この筆使いができないと水彩画は描けませんので、使用しているという状態です。もしかしたら、例えば「フォトショップ」のプラグインでこうした機能を実現するものがあるのではないかと思います。ご存知の方はご教授ください。


 また、このソフトを作成しているのが株式会社NTTデータといい、お分かりのように、法人・官公庁向けのシステムが主体で、一般消費者向けのソフトも開発していますが、この「水彩7」はそのなかでもまったく異色の存在です。いまのところ、サポートもやっていますが、すぐに新規バージョンが出ることはないらしく、将来がやや不安ということもあります。


 ただ、この水彩7は実にシンプルなソフトで、まったく迷うことなく使い始められます(例えば、通常使用するツールは図2の右にある4つのうちの2つだけです)。フリーソフトも含めて多くの描画ソフトが出ていますが、使えそうなものは機能がやたらに多くて絵を描くだけのためには煩いだけです。この基本姿勢を保ったままユーザーの意見を取り入れていくと、さらに、日本的な面白いソフトになっていくような気がします。体験版もあるのでさわってみてください。


→ ■[水彩7のホームページ]


 最初はこのように植物を描いていたのですが、どうも面白味に欠けるので、建物に対象を変更。時代を経た古民家などが趣があってなかかないいです。多少色が違ってもわかりませんしね。とはいえ、いつまで続くやら。

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内規とは

 内規とは通常、会社や団体の運営方法や形式を規定している規則その他において「条文に定めるほどでもない(一定の形式を必要とするほどのものではない)軽微な運用規則」をいうようです。通常、その内規の改廃や運用は、組織の代表や選ばれた役員会で決め、なんらかの形で成文化しておいて、必要なときだけそれを確認する。ただ、これを公表することはしない─というような使用法になると思います。内規なのですから、だれでも見られるような状態で保管されているわけではないので、きちんとした管理と運用その引継ぎができる大組織ならいいのですが、普通は必要なときに「あれってどうなっていたっけ?」というのが普通でしょう。こうした情報をホームページに掲載しておくというのはよいことのよいに思います。欠点はインターネットやパソコンに不慣れな人には意味がないことですが、書類の電子化のメリットというは保管スペースの問題などよりも、こうした「いつでも取り出せる」ことにあるのだと思います。


 こんなことを考えはじめたのは、自費出版ネットワークの活動の中でいくつかの「内規」が生まれ、最近になってまた増えたことで、管理の都合上、成文化して、しかもインターネットで公開しようと考えはじめたからです。公開といってももちろん、会員だけですが、役員は修正も出来るようにしたいとも思っています。


 自費出版ネットワークの内規でかなりはじめからあるのが、自費出版文化賞の審査基準ですね。どんな賞でも、その審査内容は基本的に公開しません。まして細かい審査基準は(あっても)そとに出すことはないでしょう。自費出版文化賞の審査基準も当初作成しましたが、常に公開されているわけではないので、新しく審査員になった場合や審査基準をあらためて確認したい場合に混乱が生じました。また、(役員会などで話し合うのですが)基準も時により変化してきました。


 次に出てきたのが、会員が行うイベントなど行事に対する自費出版ネットワークの後援や協賛の依頼です。これには当然、代表理事である中山千夏さんなどへの講演依頼がつきものです。これまでにも、仙台や京都、神奈川などで地方出版物と自費出版紹介イベントを中心にした「ブックフェア」が行われていましたが、これを自分たちの地域でもやりたい、あるいは企業の周年記念事業としてやりたいという企業や団体が増えてきたように思います。


 少し前のことでは、自費出版契約ガイドラインについて内規を定めました。原則とは別に、会員の申請に関しての扱いを柔軟にすることが目的でした。そして、最近になっては、自費出版ネットワークの会員の方が書いた著書(もちろん自費出版に関すること)への推薦文依頼です。例の新風舎の事件があってから、これはひとこと言わなくては! と思う会員が自ら執筆した自費出版ノウハウ本が3冊ほど相次いで発行される予定のためですが、案外これは続くかもしれません。この場合でも、著書の信頼性を高めるという意味からでしょうか、推薦希望があります。


 これらはすべて、自費出版ネットワークという団体やその活動が評価されてきたためと考えれば仕方ない面があります。しかし、これを文書化し、どこかにしまっておいても、必要なときにいつでも呼び出せるのでなければ役には立ちません。といって、定款のように堂々と公開するものではありません。どのようにしたらよいのか検討中というところです。世の中の団体や企業はどのように内規を処理しているのでしょうか。



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